富士山の5合目までは道路が整備され自動車で行くことができます。ここから頂上を目指していよいよ登山開始です。

富士山の麓から五合目まで行くには、吉田口・須走口・御殿場口・富士宮口の4つのルートがあります。
今回は富士宮口から、「富士スカイライン」を通って、新五合目まで行ってみました。ここは高度2,400メートルで、日本国内において車で行ける最高地点となっています。登山シーズン中はマイカー規制がかかっていて専用バスやタクシーでしか行くことはできませんが、シーズンオフ中は、車で約30分程度で行くことができます。
富士山の豊かな森林が続く山の道を登っていくと、見下ろす景色もだんだんと広がっていき、街並みも遠くに霞がかって見えるほどに高度が上がっていきます。高度が上がるにつれ耳がキーンとなる現象も出てきますが、つばを飲んだり、あくびをしたりして耳抜きをします。
途中「鹿注意」の看板がありましたが、五合目まで行く途中、普通に道路を横断する野生の鹿に2回も遭遇してしまいました。鹿は夜行性らしく、夜間に車で富士山に登る場合は、かなり注意しないと出会い頭にぶつかってしまうこともあると思います。車のライトに照らされた鹿は一瞬びっくりして動きが止まりましたが、その後そそくさと茂みに消えていきました。その後は、また鹿が出てくるんじゃないかとびくびくしながら山道を登りました。

五合目まで行くと、そこにはお土屋さんやレストラン、トイレなどが完備された場所が広がります。富士山登山の準備を始める人たちが仮眠をとったり、登山情報交換をしたり、買い物や食事をとったりしています。皆一様に生き生きとしていて、見ているだけでこっちまで楽しくなってきますよ。ただ、トイレは有料・時間制となっていて、メインのトイレが閉まってしまうと無料の簡易トイレを使うことになりますが、この簡易トイレが泣きたくなるほど汚いんです・・。富士山では水が大変貴重なので仕方ないとは思うのですが、目をつぶって入りました。
でも実は登山道を少し登ると、最近できた話題の「バイオトイレ」があるそう。なんと2億円もかけて作ったトイレらしく、新五合目まで来たなら、一度行ってみてもよいかと思います。
夜の富士山の五合目の気温は相当低く、また吹き付ける風も強いので、初冬くらいの格好でいないと風邪を引いてしまします。防寒対策は忘れずに。

さて、五合目から見上げるともう富士山の頂上が見えます。ご来光を見るために夜間登山をする人たちのヘッドライトの光が富士山の稜線に沿ってゆらゆらと見え、「がんばれー」と応援したい気持ちになります。
また今回は、台風の後だったために雲ひとつない星空となり、空一面に広がるたくさんの星を見ることができました。見上げていると30分くらいの間に流れ星が5個以上見え、また私はこの日、天の川というのを生まれて初めて見ました。この空の星1つ1つが太陽よりも大きい恒星だと思うと、本当に自分の小ささを思い知ります。現実社会の悩みとかどうでも良くなるくらい、本当に夢のような星空で、一生忘れることはないと思います。今回の富士山周遊を締めくくる、最高の思い出となりました。富士山は雲が出来やすく、なかなかこんな星空にめぐり合うことは難しく、満天の星空が見えるのはもはや運次第とのこと。
あなたが行く日も、この星空が見えるくらい良い天気になることを願っています。